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アメリカの大手証券会社リーマン・ブラザーズの経営破たんは、現在のアメリカ経済の混迷を象徴している。主要な産業が金融と軍事であるアメリカにとって、その片方の翼を失ったに等しい。ヘッジファンドからの資金流入によって高騰した原油価格もあっという間に下落し、ロシア経済にも陰りが見え始めている。
飛行機の世界では、乱気流に巻き込まれたパイロットは、落ち着いた姿勢で冷静に対処することが求められる。日本の舵取りを任せられた福田総理は突然政権を放り出し、現在、政府の機能が停止した状態にある。サブプライム問題に代表されるように、金融は世界経済への波及効果が高まっており、慎重な対応を必要としている。総裁選などと華やかなセレモニーをしているほどの余裕はないはずだ。金融不安の根は決して浅くはないのだ。
by watanabeshu11
| 2008-09-16 18:44
| 政治
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